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ファンダ・テクニカル知識とも不要!テスタの「需給読みトレード」について解説します。

「上方修正が出たのに暴落した…」そんな理不尽な経験はありませんか? その答えは、決算書(数字)ではなく、今この瞬間に売買している投資家の「心理(需給)」に隠されています。

200億円超を稼ぎ出したテスタ氏が最も大切にする、「数字を捨てて、空気を見る」投資術の本質を、明日から使える武器として徹底解説します。

目次

テスタ氏の「需給読み」はどんなトレード?

株価が決まる仕組みは、究極的には「買いたい人」と「売りたい人」の激しい綱引きです。テスタさんの「需給読み」とは、企業の価値を分析するのではなく、今この瞬間に「どちらのチームが強く綱を引いているか」という一点のみに着目するトレード方法です。

需給読みは「デイトレード」でこそ輝く

この手法が最大の威力を発揮するのは、数分〜数時間で完結するデイトレードです。時間軸が長いトレード向きではありません。

「受給読み」で重要なのは、業績や財務(ファンダメンタルズ)といった情報をあえて極力排除するという点です。

比較項目短期トレード(需給メイン)長期投資(ファンダメイン)
重視すること投資家の感情・注文の勢い企業の成長性・財務・配当
判断材料板、歩み値、1分・5分足チャート決算書、中期経営計画、ニュース
テスタ流視点数字は見ない方が勝てる将来的な需給を決める要素として見る

なぜ「数字」を捨てることが重要なのか?

短期的な値動きにおいて、数字(業績)を捨てるのは、それが「判断を狂わせるノイズ」になりやすいからです。

  • 感情が株価を歪ませる: 数分〜数日の短いスパンでは、株価は業績ではなく「パニック」「欲望」「焦り」といった投資家の感情で大きく動きます。
  • 「思い込み」の罠: 「これだけ業績が良いんだから、今の株価は割安なはずだ」という知識があると、目の前で株価が下がっているという「事実」を否定したくなります。
  • 事実だけを見る: テスタさんは、この「割安なはず」という思い込みを捨て、株価が下がっているなら「今は売りが強い」という事実だけを信じるために、あえて情報を削ぎ落としています。

勉強熱心な人ほど「数字」に頼りたくなりますが、短期決戦は「空気読み」の勝負です。余計な知識という荷物を下ろした方が、実は身軽に動けて勝てる、という逆転の発想なんですね。

実際のチャートで分析してみよう

相場では、時に「事実(業績)」よりも「市場の心理(期待)」が優先されます。2026年2月に起きた2つの対照的な事例から、市場の心理を読み解きましょう。

① 【ソニーグループ】出口へ殺到するパニック(2月9日)

決算発表という「イベント」をきっかけに、需給のバランスが崩壊した典型的な事例です。

何が起きたか: 好決算の発表直後、後場寄り付き(12:30)から猛烈な売りが浴びせられ、株価は垂直落下しました。

深掘りする心理: 決算を期待して事前に買っていた層が、「思ったより上がらないぞ?」と感じた瞬間に「逃げ遅れたくない!」という反応に変わりました。 まるで、火事の起きた建物で全員が一つしかない出口に殺到し、パニックがパニックを呼んでいる状態です。

需給読みの戦略: この局面で「割安だから」と買い向かうのは、猛スピードで走る列車を素手で止めようとするようなもの。 全員が逃げ切って静まり返り、取引の勢い(心拍数)が落ち着くまでじっと待つのが鉄則です。

② 【キオクシアHD】寄り付きで燃え尽きた需要(2月13日)

「好材料が出たのに上がらない」という、需給読みにおいて最も注意すべきサインが出た事例です。

何が起きたか: 最高級の業績予想を出したにもかかわらず、朝一番の寄り付き価格がその日の最高値となり、その後はズルズルと下落(寄り付き天井)しました。

深掘りする心理: 「買いたい人」が全員、朝一番の寄り付きで注文を出し切ってしまった状態です。 飲食店に例えれば、開店前に並んでいた100人が一気に入店し、それ以降は誰も店に来なくなったガラガラの状態。 どんなに豪華なご馳走(好決算)があっても、食べる人(買い手)がいなければ、価値は下がっていくしかありません。

需給読みの戦略: 「これ以上高い値段で買う人がいない」という事実は、どんな好材料よりも強力な「売りの合図」になります。 テスタ氏は、この「ニュースと値動きのズレ」を見逃さず、期待が失望に変わる前に即座に撤退(または空売り)を判断します。


比較でわかる「投資家の心」

銘柄発生した現象支配していた感情需給の結論
ソニーパニック売り恐怖(早く逃げなきゃ!)売りたい人が全員投げるまで止まらない
キオクシア買い需要の消失無関心(もう全員買ったよ)高値を追うエネルギーが空っぽ

需給を読むための環境設定(楽天証券ツール)

需給を正確に読み解くには、ローソク足チャートだけでは不十分です。 投資家たちの「今の体温」や「焦り」をリアルタイムで感じるために、楽天証券のツールを需給読み専用にカスタマイズしましょう。

① パソコン版:マーケットスピード II の設定

短期トレードの戦場となるPC画面では、以下の要素を1画面に収めるのが基本です。

  • 全板(ぜんいた): 通常の板よりも広い範囲の注文状況を確認できる画面です。 ずっと下の方にある「絶望の損切りライン」や、上の方で蓋をしている「大口の売り壁」をいち早く察知するために欠かせません。
  • 歩み値(あゆみね): 「今、この瞬間に何株の売買が成立したか」というリアルタイムの履歴です。 これを板のすぐ横に配置し、約定が成立する**「スピード」**を確認します。
  • 出来高付きチャート(1分・5分足): ローソク足の下に必ず「出来高」を表示させます。 価格が急変した際に、どれだけの人数がその動きに参加したかを測る重要な指標になります。

② スマホ版:i-SPEED の設定

外出先やサブ画面としてスマホを使う場合の設定です。

  • 「市況」タブの活用: 個別銘柄画面にある「市況」タブを開くと、板と歩み値を同時にチェックできます。
  • 「ティックチャート」を表示: 分足よりもさらに細かい、1回ごとの約定を反映する「ティック」の動きを表示させると、パニックの発生など、需給の急激な変化に気づきやすくなります。
ポイント

設定の目的は「数字やチャートの形を覚えること」ではなく、「板が動くリズムや熱量」を肌で感じられる状態にすることです。

画面の「どこ」に注目して、注文を出せば良いのか?

需給読みのトレードでは、チャートで大まかな方向性を確認しつつ、最終的なエントリー(注文)の判断は「板」と「歩み値」のライブ感で行います。

1. 板の「厚み」と「食い方」に注目する

板に並んでいる数字は、投資家たちの「意志」の塊です。

  • 「壁」を見つける: 特定の価格に極端に大きな売り注文(壁)がある場合、そこは多くの投資家が「ここまでは上がらないだろう」と弱気になっているラインです。
  • 壁が壊れる瞬間: その厚い壁が、歩み値で「バババッ!」と一瞬にして食い尽くされたら、それは強力な買いのエネルギーが注入された証拠。 テスタさんは、この需給がひっくり返る瞬間を逃さず、波に乗るように買いを入れます。

2. 歩み値の「スピード」で投資家の体温を測る

歩み値は、いわば市場の「心拍数」です。

  • パニックの加速: 株価が下落しているとき、歩み値が流れるスピードがどんどん速くなることがあります。 これは「いくらでもいいから早く売りたい!」というパニック(恐怖)がピークに達している状態です。
  • 静寂への転換: 猛烈なスピードで流れていた歩み値が、ふと一瞬止まったり、速度が落ちたりする場所があります。 これは「売りたい人が全員売り切った」サインかもしれません。 この「熱が冷めた瞬間」こそが、逆張りの絶好のタイミングになります。

3. 「地合い(市場全体の空気)」はBGM程度に受け止める

市場全体のムードである「地合い」は、個別銘柄の需給を後押しする追い風、あるいは向かい風になります。

  • 追い風を確認: 日経平均などが好調な「地合いが良い」ときは、多少の売りが出ても買いが入りやすく、強気の需給が維持されます。
  • 事実を最優先: ただし、地合いが良いからといって「上がるはずだ」と思い込むのは禁物です。 テスタさんは地合いを背景として把握しつつも、最終的には目の前の板で起きている事実だけを信じて決断を下します。

トレード判断の早見表

画面の動き市場の心理状態取るべきアクション
厚い売り壁が消えた強気への転換・大口の参戦順張りで買い
歩み値が高速で赤(売り)一色恐怖によるパニック下げ止まりを待って逆張り
好材料なのに歩み値が止まった買い需要の枯渇・お祭りの終了即座に撤退(または空売り)
ポイント

大切なのは、数字を暗記することではなく、「今、画面の向こう側にいる人たちは焦っているのか、それとも余裕があるのか?」を想像しながら画面を眺めることです。

利確と損切りはどのタイミングで行う?

どれだけ良いタイミングでエントリーできても、出口を間違えれば利益は残りません。テスタ流の出口戦略は、自分の「欲」ではなく、板の向こう側にいる「他人の心理」を基準にします。

① 利確(利益確定)のタイミング:期待が「普通」に戻る時

「どこまでも上がる」と欲張るのは需給読みの敗北です。

  • 歪みが取れたらゴール: パニック売りからのリバウンドを狙った場合、株価が急落前の水準に戻ったり、板の動きが穏やかになったりした瞬間が利確のタイミングです。
  • 「やれやれ売り」を予測する: 板を見て「含み損に耐えていた人たちが、ようやくプラマイゼロで売ってきそうな価格帯(節目)」を見つけ、その一歩手前で確実に利益を確定させます。

② 損切り(損失確定)のタイミング:自分の「読み」が外れた瞬間

テスタ氏が資産を築けた最大の理由は、予測の的中率ではなく、「逃げ足の速さ」にあります。

  • シナリオの崩壊=即撤退: 「ここで下げ止まるはずだ」と思って買ったのに、支えになるはずの板の注文が破られたら、1秒の迷いもなく損切りします。
  • ゼロベース思考の活用: 「もし今、自分がこの株を持っていなかったら、この値段でわざわざ買いたいか?」と自問自答してください。 答えが「NO」なら、その瞬間に売るべきです。執着は需給を濁らせ、判断を遅らせます。

利確・損切りのタイミング早見表

項目利確(利益確定)損切り(損失確定)
判断基準他人の「安堵感」を予測する自分の「読み」の誤りを認める
タイミング需給の歪みが解消された瞬間シナリオが崩れた「その瞬間」
テスタ流の極意腹八分目で放す含み損は「実現損」と同じと考える
ポイント

損切りは「負け」ではありません。これ以上の損失を防ぎ、次の「良い需給」が出ている銘柄へ資金を移動させるためのポジティブなリセットボタンです。

まとめ:「需給読み」を実践するための3つのトレーニング

需給読みは、知識として知っているだけでは勝てません。スポーツと同じで、現場の動きに瞬時に反応できる「反射神経」を鍛える必要があります。明日から以下の3つのアクションを意識して、トレードに臨んでみてください。

① 「ノーポジ視点」で今の株価を見直す

「もし今、自分がこの株を持っていなかったら、この値段でわざわざ買いたいか?」と、ポジションを持っていない第三者の視点で問い直してみてください。

もし答えが「NO」であれば、あなたが今その株を持ち続けている理由は、需給の根拠ではなく「含み損を認めたくない」という執着にすり替わっています。この視点を持つだけで、判断の曇りを一気に取り払うことができます。

② 1日30分、「板の鼓動」を観察する

実際に注文を出さなくても構いません。楽天証券の「全板」と「歩み値」を出し、値動きが急加速する瞬間をじっと眺めてください。

「あ、今パニックが起きたな」「あ、ここで大口が買い支えたな」と心の中で実況解説することで、数字の羅列が「投資家の感情」として見えるようになってきます。

③ 「一番嫌な損切り」から実行する

テスタ氏が最も重要視しているのは、利益を出すことではなく**「損失を適切に管理すること」**です。

明日の相場で、もし含み損を抱えて動けなくなっている銘柄があるなら、一番見るのが嫌なその銘柄をまず手放してみましょう。一度キャッシュに戻し、フラットな状態に戻ってから板を見つめ直した時、初めて「次に取るべき正解」が冷静に見えてくるはずです。


「需給読み」を実践するための要点まとめ

項目確認事項
環境設定楽天証券の全板・歩み値・1分足が1画面に収まっているか?
心理状態業績や指標などの「数字」に縛られず、目の前の事実を見ているか?
判断基準ニュースの良し悪しではなく、「板の勢い」を優先しているか?
出口戦略自分の読みが外れた瞬間、1秒の迷いもなく撤退できるか?

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