株式投資を始めると必ず目にする指標「PER」。しかし、単に「数値が低ければ割安」と判断して買うと、思わぬ落とし穴にはまることもあります。
この記事では、PERの基本から業種ごとの目安、さらには楽天証券のツールを使った具体的な銘柄の探し方まで、投資家が知っておくべきポイントをなるべく分かりやすくサクッと解説します。
PER(株価収益率)とは?
PERは、日本語で「株価収益率」と言います。 簡単に言うと、「その株に投資した資金を、企業の利益だけで回収するのに何年かかるか」を示す指標です。
PERの計算式
例えば1株当たりの株価が2,000円の銘柄があったとします。この銘柄1株当たりの利益率(EPS)が100円だとすると、PERは以下のように求められます。

この数値が低ければ「割安」、高ければ「割高(または期待が高い)」と判断されます。
【業種別】PERの目安一覧
PERの妥当な数値は、業種によって全く異なります。ですが、「IT企業は高い」「銀行は低い」といった傾向くらいは理解しておいたほうがいいかもしれません。

PERを比較する際は、必ず「同業他社」や「その企業の過去平均」と比べるようにしましょう。
PERはどうやって決まるのか?
PERは単なる計算結果ではなく、「投資家の期待値」の現れです。主に以下の3要素で決まります。

- 成長性(Growth): 「来期はもっと稼ぐはず」と思われればPERは上がります。
- リスク(Risk): 業績が不安定だと、投資家は高い株価をつけず、PERは下がります。
- 金利(Interest Rate): 世の中が低金利だと株にお金が流れ、PERは高くなりやすい傾向があります。
4. 「低PER=お買い得」とは限らない!バリュートラップに注意
「利益が出ているのにPERが極端に低い銘柄」には、注意が必要です。これを**バリュートラップ(割安のわな)**と呼びます。
- 成長の限界: 「もうこれ以上は利益が増えない」と市場に判断されている。
- 一過性の利益: 今期だけ土地を売って利益が出た(来期は減益確定)。
- 信頼性の欠如: 不祥事や不透明な経営など、リスクがある。
低PER銘柄を狙うなら、「配当利回りが高いか」や「PBR(資産面)も割安か」を併せてチェックするのが定石です。

楽天証券ツールでPERから銘柄を探す方法
iSPEED(スマホ)
- スーパースクリーナーを活用しましょう。
- 「検索」→「スーパースクリーナー」→「条件追加」で「PER(予想)」を選択し、希望の範囲(例:15倍以下)を指定するだけです。
マーケットスピード II(PC)
- **「スーパースクリーナー」**でより詳細に。
- 市場(プライムなど)を絞り込み、PERに加えて**「配当利回り3%以上」**などを組み合わせると、より精度の高い「お宝銘柄」が見つかります。
- 結果をCSV出力して、Excelやブログでの比較表作成に活用するのもおすすめです。
まとめ:PERを使いこなして一歩上の投資を
PERは非常に便利な指標ですが、それ単体で判断するのは危険です。 「なぜこのPERなのか?」という背景(業種、成長性、リスク)まで深掘りすることで、本当の意味での割安株を見つけることができます。
まずは、あなたの持ち株のPERが同業他社と比べてどうなのか、株サイトやツールでチェックすることから始めてみましょう!

