今日の相場も、なかなかタフな展開でした。 含み損の数字を見つめて少し疲れた夕暮れ時。買い物があったので立ち寄ったドラッグストアで、ふと目が合ったのが100円ちょっとの「清洲城信長 鬼ころし ミニ」です。
「今日はこれでいい、いや、これがいいんだ」
そんな気分で手に取ったこの一杯。実は、株をやっている身としても無視できない「不屈のドラマ」が隠されていました。
このお酒の背景
少し気になって調べてみると、このお酒の背後には驚くほど長い時間が流れていました。
| 醸造元 | 清洲桜醸造株式会社(愛知県清須市) |
| 創業 | 1853年(嘉永6年)/ペリー来航の年に産声を上げた老舗 |
| 功績 | 1984年に「紙パック入り鬼ころし」を日本で初めて全国展開したパイオニア |
| お酒の特徴 | アルコール分13〜14度/独自製法(三段仕込み)によるスッキリとした辛口 |
ネットの口コミを覗くと、味に関してはなかなか辛辣な声も目立ちます。「物足りない」「アルコール感が強い」などなど。
でも、個人的にはこの味、嫌いじゃない。というか、むしろ好きです。 気取った吟醸酒のような華やかさはないけれど、昔ながらの宴会で出てくるような、あの馴染み深い日本酒の味わい。戦い疲れた夜には、この飾らない「普通さ」が一番染み渡ります。
170年続く「生存能力」と相場の共通点
幕末の動乱からバブル崩壊まで、この蔵元は170年以上もの間、数々の「暴落」や「社会変革」を当事者として乗り越えてきました。
伝統を重んじつつも、紙パックという新ジャンルで業界を席巻した柔軟さ。そして、どんな不景気でも手に取ってもらえる圧倒的なコストパフォーマンス。
派手な勝ちを狙うより、低コストで、どんな状況でも淡々と生き残り続けること。 「170年、退場しない」。 それこそが、相場における一つの究極の勝利なのだと、この100円のパック酒に教えられる気がします。
なお、この会社は非上場である。
「上場してないんかい!」

